築古戸建を安く手に入れたい人にとって、競売や公売物件は非常に魅力的な選択肢です。実際、相場よりも大幅に安く購入できることがあります。ただし、初心者が何も知らずに手を出すと、大きな損失につながるリスクもあるのが現実です。今回は、競売・公売の特徴と注意点を解説します。
#1 相場より安く手に入るのが最大の魅力
競売や公売物件の最大の魅力は、何と言っても価格の安さです。市場価格の半額程度で落札されるケースもあり、初期投資を抑えたい築古不動産投資家にはありがたい選択肢です。私の知人も、200万円以下で土地付き戸建を落札し、表面利回り15%以上を実現していました。価格だけを見ると非常に魅力的ですが、それだけで飛びつくのは危険です。安さの裏には必ず理由があると心得ましょう。
#2 内見ができないなど、情報が極端に少ない
競売物件の最大の難点は「内見できない」ことです。基本的には現況調査報告書や写真だけで判断しなければなりません。しかも、居住者がまだ住んでいることもあり、退去交渉や引き渡しがスムーズにいかないケースもあります。私自身も一度、入札を検討した物件で報告書には書かれていなかった重大な雨漏りの痕跡が後から発覚し、断念した経験があります。情報不足は最も大きなリスクといえるでしょう。
#3 トラブル対応や手続きには専門知識が必要
競売や公売物件は、通常の不動産売買とは異なり、法的な知識や特殊な手続きが必要です。登記状況や差押えの有無、残置物問題など、対応を誤るとトラブルに発展する可能性があります。私の知人は落札後、前居住者との交渉が難航し、半年以上入居できない状況が続きました。初心者の場合は、不動産会社や司法書士など専門家と連携して進めることが大切です。
#4 初心者でも挑戦できる?おすすめの進め方
初心者が競売や公売に挑戦するなら、まずは「不動産競売物件情報サイト(BIT)」などで情報収集から始めましょう。また、落札代行を行っている不動産会社に相談するのも一つの方法です。実際、私も初めてのときは代行業者に手続きを依頼し、安心して進めることができました。経験と知識があれば強力な武器になりますが、最初は無理せず「学びながら参加」が安全です。
まとめ|安く買える=高リスク。慎重な判断を
競売や公売物件は、築古不動産を安く手に入れる手段としては非常に有効です。ただし、安さと引き換えに情報不足・手続きの複雑さ・トラブルのリスクが伴います。初心者でも学びながら挑戦は可能ですが、決して勢いだけで参加しないこと。しっかりと準備し、必要に応じて専門家のサポートを受けることが、成功への近道です。
コメント