築古戸建はリフォーム箇所が多く、すべてを修繕すると費用がかさみがちです。
そこで今回は、限られた予算でも入居者満足度や資産価値向上に直結しやすい「コストパフォーマンスの高いリフォーム」を10個厳選して紹介します。
初心者でも取り組みやすい内容を中心に構成しています。
#1 壁紙(クロス)の張替え
壁紙の張替えは、見た目の印象を一新できる非常にコスパの良いリフォームです。
比較的安価で施工でき、部屋全体が明るく清潔に見えるため、内見時の印象が大きく変わります。
6畳の部屋1室で約3万円前後の費用で施工可能。
入居者から「きれいで新築みたい」と好評でした。
まず手をつけるなら壁紙から。
費用対効果が高く、空室対策にも直結します。
#2 照明のLED化
照明をLEDに交換するだけで、電気代の削減と部屋の印象アップにつながります。
明るさが増し、省エネ効果も高く、長期使用にも耐えるため、ランニングコストの削減にも有効です。
シーリングライトをLEDに変更するだけで「部屋が明るく広く感じる」と入居者の反応が良くなりました。
施工も簡単で自分で対応可能な場合も多いです。
コストは抑えつつ、印象と効率をアップ。
LED照明は投資回収も早いアイテムです。
#3 水栓金具の交換
キッチンや洗面台の水栓を新しいものに変えると、清潔感と使いやすさが大幅に向上します。
本体価格は数千円〜数万円と手ごろで、古さを一掃する効果が高いため、投資対効果が良好です。
古い単水栓を混合水栓に交換しただけで、「使いやすくなった」と評価され、入居者満足度がアップしました。
小さなパーツでも印象がガラリと変わる水回り。
コスパの良いリフォームの代表格です。
#4 トイレの便座交換(温水洗浄付き)
温水洗浄便座を取り付けることで、付加価値が高まり入居者の満足度が大きく向上します。
最近では標準的な設備として求められることが多く、導入していないと選ばれにくくなるためです。
中古で状態の良い温水便座を導入し、1台あたり2〜3万円程度の費用で施工。
競合物件との差別化に成功しました。
少額で「高い生活レベル」を演出できる優秀な投資ポイントです。
#5 室内ドア・建具の塗装や交換
ドアや建具をリペイントまたは交換するだけで、室内全体がリフレッシュされます。
汚れや劣化が目立ちやすく、入居者に「古い物件」という印象を与えてしまうため、見た目の改善が効果的です。
既存の木製建具を白系の塗装に変更しただけで、部屋が明るく感じられ、女性の内見者からの反応が特に良くなりました。
1枚あたり数千円〜1万円台でDIYも可能です。
建具の印象は内見時の好感度に直結します。
ローコストで効果が大きい、おすすめの一手です。
#6 クッションフロアの貼替え
クッションフロア(CF)を貼り替えることで、清潔感と室内の雰囲気が大きく向上します。
特にキッチンや洗面所などの水回りに多く使われており、費用が安く、施工も簡単なため費用対効果が抜群です。
6畳のCF張り替えで材料費+施工費を合わせて1.5万〜2万円程度。
古びた印象が一新され、内見者から「清潔で気持ちいい」と評価されました。
施工範囲が狭くても効果は大。
初心者でも取り組みやすいコスパリフォームです。
#7 玄関まわりの整備(表札・ポスト・ドア)
玄関まわりは第一印象を左右するため、コストを抑えつつも丁寧に整えることが大切です。
入居者や来訪者が最初に目にする場所なので、清潔感と安全性が求められます。
ポストや表札の交換でも十分に印象アップが図れます。
ポストと照明、表札プレートをセットで交換し、合計2万円弱の費用で対応。
物件の第一印象が向上し、内見率アップにつながりました。
小さなパーツの変更でも心理的効果は大。
外観の第一印象を大事にしましょう。
#8 インターホンの交換(録画・モニター付き)
モニター付きインターホンにすることで、安全性と安心感が向上します。
女性や子育て世代の入居者にとって、来訪者の顔が見えることは安心材料となるため、競合物件との差別化にもなります。
シンプルなモニター付きインターホンを1.5万円で導入。
女性入居者の決定率が上がり、「安心できる設備がある」との評価をいただきました。
低コストでセキュリティを強化できる、非常に実用的な投資です。
#9 網戸の設置・張替え
網戸の修繕は小さな工事ながら、夏場の快適性に直結する重要なポイントです。
築古戸建では網戸が破れていたり、そもそもついていないことも多いため、入居者にとってはマイナス印象になります。
1枚あたり数千円で張替え可能。
DIYでも十分対応でき、施工後には「虫が入ってこないので快適」と好評でした。
住み心地改善の割に費用が非常に安い、初心者にもおすすめのリフォームです。
#10 室内の簡易アクセント(壁面棚・フック設置など)
ちょっとした収納やアクセントが、入居者の“暮らしやすさ”につながります。
コストが低く、暮らしの中で役立つポイントになるため、印象アップと差別化が期待できます。
壁面に棚を2段取り付け、ハンガーフックを玄関に追加するなど、合計1万円以下で施工。
物件に「気が利いている」との感想が増えました。
ちょっとした心配りが入居者の満足度につながります。
DIYでもできる点も魅力です。
✅ まとめ|少額でも“印象”と“価値”を高めるコスパ重視のリフォームを
築古戸建のリフォームは、すべてを完璧に直そうとすると多額の費用がかかってしまいます。
だからこそ、初心者は「少ない予算で大きな効果を得られるリフォーム」を優先すべきです。
今回ご紹介したTOP10は、どれも費用対効果が高く、物件の第一印象・使い勝手・入居率アップに直結する項目です。
特にクロスや照明、水回りの小改修、玄関まわりなどは低予算で大きな印象改善が期待できます。
限られた資金を有効に活用することが、築古物件での成功に繋がります。
今ある状態を活かしながら「どこにお金をかけるか?」を見極めて、コスパ重視の投資を目指しましょう。
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