競売物件の買い方を完全解説!検討から登記・取得までの5ステップ

競売物件の購入は、通常の不動産取引とは大きく異なります。以下では、検討から登記・取得までの流れをステップごとにわかりやすく解説します。

STEP1:物件の検討・情報収集

  • BIT(不動産競売物件情報サイト)などで情報収集
  • 「3点セット(現況調査報告書・評価書・物件明細書)」を確認
  • 現地調査(※内覧不可・外観のみ)

注意点:室内の状態は基本的に見られません。占有者がいる可能性もあるため、リフォーム費用などは自己判断が必要です。

🔍3点セットとは
・現況調査報告書:物件の状態や使用状況
・評価書:裁判所が出す物件の価格評価
・物件明細書:権利関係や占有の有無など

STEP2:入札準備

  • 入札期間・必要書類を裁判所で確認
  • 入札書を記入し、入札保証金(通常は売却基準価格の2割)を納付
  • 裁判所へ入札書を提出(郵送も可能)

注意点:一度入札すると取り下げはできません。同一価格の場合は抽選となります。

STEP3:開札・落札

  • 開札結果を確認(通常、入札終了の1週間後)
  • 落札者には「売却決定通知書」が送付される

注意点:落札してもすぐに所有権が移るわけではありません。「売却許可決定」が出るまで待ちます(通常1〜2週間)。

STEP4:代金納付

  • 裁判所が指定する期限までに、残代金を一括で納付
  • 入札保証金を差し引いた金額を支払う

注意点:期限までに納付できない場合は、落札が無効となり保証金も没収されます。

STEP5:所有権移転登記(取得)

  • 「売却許可決定」に基づき登記申請を行う
  • 法務局へ申請(司法書士に依頼することも可能)

注意点:登録免許税などの登記費用が必要です。占有者がいる場合、別途明渡し手続きが必要な場合があります。

補足:競売物件購入時の重要ポイント

ポイント内容
登記費用固定資産評価額 × 0.4%の登録免許税がかかる
占有者対応自力で退去交渉や明渡訴訟が必要な場合あり
リフォーム費用室内の状態を事前に確認できないため、余裕を持った予算が必要
融資金融機関の融資が通りにくい場合があるため、事前確認が必要

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